Puredistance(ピュアディスタンス)のファンミーティングIN TOKYOに参加しましたレポです。
ピュアディスタンスについて私が初めて知ったのはTanuさんのブログです!
開催場所:プルマン東京田町 東京都港区芝浦3丁目1−21
とてもluxuryでモダンなホテル。most exclusive Perfume Houses in the worldとして名を轟かせるピュアディスタンスのフォス社長をお迎えするのにピッタリです。
早めについてしまったのですが、ロビーの大きな柱に記事冒頭に掲載したフォス社長の写真や、ピュアディスタンスのリリース画像がスライドされていてたので浴びるようにその画像を見て精神を統一。
さぁ!いつでも・・心の用意はできた、いよいよあの人に会える・・!
この記事はPuredistanceのWHITEの香りをつけて書きました♪
Puredistance(ピュアディスタンス)Crystal & Steelのbottle
会場は、立食パーティーの場所とパーテーションされた個室。ミーティングテーブルの背後にチェストがあり、ピュアディスタンスのボトルが、以前からそこにあったかのような状態で置いてありました。
中でもひときわ目を引いたのはCrystal & Steelのbottle。ここに来るまでこんなボトルがピュアディスタンスにあるって知らなかった~底をひっくり返すとネーム刻印されていて二度ビックリ。
元々のボトルも、香水界の中にあっては異彩を放つ問題作(いい意味で)ですが、シンプルでプルマン東京のようなモダンインテリアによく似合う。そうえいばこのボトルのこと聞けば良かったな・・って今思い出した。
社長が来るまでの待ち時間、隣り合わせた人と「ピュアディスタンスは何がお好きですか・・?」と初心なお見合いのようにPD話で盛り上がっていると・・
Puredistance(ピュアディスタンス)は限りなく永遠に近い美
現れたのは、アエノータスブルーを思い起こすペールブルーのジャケットを優雅に着こなしたJan Ewoud Vos社長。
私たちファンも社長と初対面することに興奮していましたが、社長もまたこの出会いを非常に喜んでいて、満面の笑み。
社長は私たちファンに言いました。
美しいものが好きです。自然、建築物、etc・・人と触れ合う親密さも好きです。そして、美しさで人を幸せにしたいのです。
鼻だけではなく、目も喜ばせたい。そのためにBOXの中には柔らかな布を敷き詰め一つ一つ、私はお客様のことを心に浮かべ直筆でサインを入れています。そうすることで魂を込めています。
つくり手にもソウルを込めることの大切さを伝えています。
徹頭徹尾、美しさを追求するフォス社長の理念を映し出したかのような、ムエットが香水の解説ごとに配布されました。
すべての香水のイメージ画像がプリントされたムエットは、香りのイマジネーションを掻き立てます(下記写真、一部ムエットではなく社長のポートレート(*^^*)
現代において、永遠に続く美を探すことは難しいです。真の美とは永遠に続くものなのです。
Chopinの曲やレンブラントの絵は素晴らしく真に美しい、だから永遠に続くものなのです。シャネルの五番もそうですが、私もずっと続く芸術をクリエイトしたいです。
くぅ~~~!この熱いセリフ。これを聞いて心動かされない人がいるだろうか?いやいない!
社長はさらに続けて、現代におけるストレス問題にも言及しました。
現代の生活は、楽なものではありません。様々な問題やストレスがあります。人々は気分転換を求めています、良い本を読んだり、お芝居を見たり・・それと同じように香水を使えば気持ちが変わります。香水は、薬物でもギャンブルでもなくピュアな良いことです。
香水は魔法です。あなたをここではない、どこかへ連れて行くための。
シグネチャーセントは人生と共にある
香水の話は、自社製品ピュアディスタンスだけではなく、香水愛にまで及びました。
フォス社長のシグネチャーセント(自分を象徴する香り)について、ご存知の方も多いかもしれませんがシャネルのアンテウスがその一つです。
16歳の時から、色々な場所へ行って冒険や旅行をしています。20歳からCHANELのアンテウスを使い始めて、現在56歳の今も時々使うことがあります。
この小さなボトルには私の人生のほとんどの想い出、経験、気持ちが詰まっています。
フォス社長は次のようにも話していました。
色々な香りを試すことはいいことだけれど、ずっと使い続ける香水をどうか見つけてください、それはピュアディスタンスではなくてもいいのですと。あなたの5年10年使い続けられる香りを・・・と。
長年連れ添った老夫婦がお互いに共有する想い出が沢山あるように。
香水には様々な記憶がともに刻まれます。そしてそれを使うときに、時を超えてそのメモリーが蘇るのです。
一生使い続ける香水があると、想い出がいつもそこにあります。
社長のお話を聞いて、香水とはその人の記憶そのものということなのだな・・と改めて感じました。
ピュアディスタンス WHITE(ホワイト)
Puredistance WHITE | |
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香調印象 個人感想 | フローラル(ウッディ・ムスク) 突出して際立つ香料を感じるのではなく、すべてが下書きなしで書かれた楽譜のような完璧さで香りました。WHITEの名のように香料全体で白い花を表現しているかのよう。 |
香料 | フランス産ローズドメ、イタリア産オリス、マイソール産 サンダルウッド、イタリア産ベルガモット、ハイチ産ベチバー、 ベネズエラ産トンカビーン、ムスク、インドネシア産パチュリ |
調香師 | Antoine Lie(アントワーヌ・リー) |
容量 賦香率 | 17.5ml/60ml/100ml 賦香率 38 % |
発表 | 2015年 |
昨年ホワイトを初めて付けた時には、キレイな香り・・でも私はMやブラックの方が好きだなと思っていましたが、最近このホワイトの美しさにハマるようになりました。
包み込むような柔らかいホワイトフローラル(個人の感想です)の香りで持続力があるけれど、濃すぎず誰からも好かれる感じかと。
ピュアディスタンス WARSZAWA(ワルシャワ)とSheiduna(シェイドゥナ)
Puredistance WARSZAWA(ワルシャワ) | |
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香調印象 個人感想 | フローラル グリーン ワルシャワという街は歴史に翻弄され波乱に満ちていたかと思いますが、ピュアディスタンスの WARSZAWAは、まだ見ぬあの街の哀愁を感じさせます。悲哀を感じさせる香りは、最近好きな濃い目のヴァイオレットリーフのせいです。こんなにも人を切なくさせる香りがあるのだろうかと思います。他の切なさ成分は恐らく私的にはベチバーかなぁ・・・前世を思い出しそうだけど思い出せないドラマッチックな香り。 |
香料 | ガルバナム、グレープフルーツ、ヴァイオレットリーフ、ジャスミンアブソリュート、ブルームアブソリュート、オリスバター、パチュリ、ベチバー、スティラックス |
調香師 | アントワーヌ・リー |
容量 賦香率 | 17.5ml/60ml/100ml 賦香率 25 % |
発表 | 2016年 |
14歳の時に初めてワルシャワに行って以来、何度か訪れていますがいつも良い想い出があります。私にとって特別な街です。
優し気な甘いフローラルはあまり好みでない方も、ワルシャワはグリーンぽさもあるので手が伸びるかも。ベタベタしないで精神的に自立している本当に良い香り。なのでスイートさを求める場合はちょっと違いそう。
オリエンタルものはシェイドゥナ、以下になります。
Puredistance シェイドゥナ | |
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香調印象 個人感想 | オリエンタル 中東ものですが、ずんどこウードではなく肉厚的なブルガリアンローズを感じるハーバルでスパイシーさもあるオリエンタルです。秋口向きかな~と思っていましたが、初夏に香るとまた違う印象でレモンタンジェリンが涼やかさも演出しているなと思いました。秋冬はこっくりとした甘みがより出るなと感じています。 |
香料 | レモン、タンジェリン、ブラックカラント、アルデヒド、 ブルガリアンローズエッセンス、ゼラニウム、クローブ、ミルラ、ベチバー、パチュリ、アンバーウッディ、インセンス、ベンゾイントンカビーン、バニラポッド、ムスク |
調香師 | Cecile Zarokian |
容量 賦香率 | 17.5ml/60ml/100ml 賦香率 27 % |
発表 | 2016年 |
シェイドゥナは中東オンリーのイメージではなく、パリのエレガントさをミックスしています。
ピュアディスタンスラバーの秋冬鉄板シェイドゥナはミルラとトンカビーン好きにもピッタリです。
ピュアディスタンス 1とANTONIA(アントニア)
Puredistance 1 | |
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香調印象 個人感想 | フローラル WHITEと比較すると、温度感が冷たい感じ。シトラス系の香りが私の肌の場合はキラキラと現れました。ジャスミンの香りも背景で優しく香ります。爽やかに感じるので私は春夏の季節に使いたいと感じました。 |
香料 | タンジェリン・ブロッサム、カシス、ネロリビガラード、マグノリア、ローズワルディア、ジャスミン、ホワイトムスク、ナチュラルミモザ、スイートアンバー、ベチバー |
調香師 | Annie Buzantian(アニー・ブザンティアン) |
容量 賦香率 | 17.5ml/60ml/100ml 賦香率 32 % |
発表 | 2007年 |
1はピュアディスタンスの初めての香り。元々は調香師、アニー・ブザンティアンが自分自身のために調香し、世には出ていないエレガントな傑作香水でした。
1が一番薄口の香り(ピュアディスタンスの中で)かなと、私は感じます。
一方、アントニアは1と比較すると、意志を感じる個性的な尖った香りで好みがわかれるかと思います。フォス社長の緑色が好きだった母君のイメージとのことですが、確かに香り全体に厳格さと温かみがあるグリーンが表現されています。CHANEL19番が好きな人は好みに合いそうです。私は好きです。
Puredistance アントニア | |
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香調印象 個人感想 | グリーン フローラル つけた瞬間ガルバナムのグリーンが私の肌では強く主張します。トーンダウンしていくとジャスミンやイランイランの花が出ててお堅かったところにほんの少し柔らかな甘さが出てきますがグリーンは割と残ったままでどちらかというとスイートな香りではなくシャープで辛口目。 |
香料 | ジャスミン、ローズエッセンス、イランイラン、オリス、アイビーグリーン、ガルバナム、バニラ、ベチバー |
調香師 | Annie Buzantian(アニー・ブザンティアン) |
容量 賦香率 | 17.5ml/60ml/100ml 賦香率 25 % |
発表 | 2010年 |
ピュアディスタンス BLACK(ブラック)とOPARDOU
Puredistance ブラック | |
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香調印象 個人感想 | 黒糖系 これは女性をもとりこにする分けるとするならメンズライクな香りで(しかしピュアディスタンスはジェンダーレスで使えます)、付けた瞬間ブランデーに沈めた黒糖を燻したような(完全に個人の妄想です)素晴らしく芳しい香りに包まれます。なお香り持ちも抜群で、付けた場所を中毒者のようにクンクンさせるアディクションな魅力があります。フェロモン?(笑)たまりません! |
香料 | 秘密 |
調香師 | Antoine Lie(アントワーヌ・リー) |
容量 賦香率 | 17.5ml/60ml/100ml 賦香率 25 % |
発表 | 2013年 |
SNS時代の世の中全てをさらけ出す今の時代ですが、香料を明かしていないのは、何も見せないミステリアスな方が魅力を感じるからです。
会場では、女性の方が数多く試香していて女性人気も高いです。女性が実装するには時と場所を選びそうですが・・・私もこの香り病みつきになっています!
ですが、つけていて似合うのは男性かな~と思います。
キリアンのブラックファントム系統の香りが好きであれば好みにあいそうです。
ブラックとは対照的な、クラシックな香りOPARDUもあります。
Puredistance OPARDU | |
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香調印象 個人感想 | ホワイトフローラル チュベローズやガーデニアなどのこっくりとした上品な色気を感じます。また満開のライラックの下は本当にこの香りがするという話を聞いたのでライラックの香りもするのだと思います(自分はライラックの香りをかんだことがない)チュベローズが少しトーン低めになるとジワジワとジャスミンが香り立ちクラシカルな花の協奏曲を楽しめます。 |
香料 | チュベローズアブソリュート、ガーデニア、ブルガリアンローズ、パープルライラック、カーネーション、シダーウッド、ジャスミンアブソリュート、ヘリオトロープ |
調香師 | Annie Buzantian(アニー・ブザンティアン) |
容量 賦香率 | 17.5ml/60ml/100ml 賦香率 32 % |
発表 | 2012年 |
OPARDUは、1920年代のヴィンテージなパリのイメージです。
チュベローズの香りは濃厚に感じて、私は酔ってしまう事があるのですが、ピュアディスタンスのOPARDUはチュベローズの香り立ちが柔らかでちょっとコケティッシュな風味をプラスしたい時に使いやすいです。香りの濃さはOPARDU>WHITE>1(個人の感想です)
ピュアディスタンス M(エム)
Puredistance M | |
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香調印象 個人感想 | レザー 強烈スモーキーなレザー。初めて付けた瞬間に惚れました!シナモンの香りも強めでスパイシーな香り。シトラス系の香りは、ほんの一瞬で全編革張りのボンドカー。ピュアディスタンスの中ではブラックと双璧をなすムンムン系ですが、こちらは甘さは控えめ。パチュリやモスの香りがレザーにかぶさりいい具合の煙さが退屈さを感じさせません。 |
香料 | ベルガモット、レモン、ローズ、ジャスミン、シナモン、パチュリ、モス、シスタス、ベチバー、バニラ、レザー、ムスク |
調香師 | Roja Dove(ロジャ・ダヴ) |
容量 賦香率 | 17.5ml/60ml/100ml 賦香率 25 % |
発表 | 2010年 |
M is not only for man!ピュアディスタンスには女性用も男性用もないです。このジェームズ・ボンドの香りも女性にとても人気があります。
Roja Doveファンなら手に入れたい、大人の高貴な香りです!
めちゃくちゃ長くなってきました・・・ここまで読んでいる人いるかな?と思いながら怒涛の賦香率48%アエノータスで締めくくりたいと思います。
ピュアディスタンス Aenotus(アエノータス)
Puredistance Aenotus | |
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香調印象 個人感想 | シトラスウッディシプレ 目を疑う賦香率48%の数値。最初の出会いはムエットのみだったのですが、ハートを撃ち抜かれました。というのが、今まで全く体験したことのないシトラスだったのです。恐らく、持続性を高めるために賦香率が48%と濃い目であること、更にユズやミントの斬新な組み合わせがこの上なく・・・かっこいいからかと。 |
香料 | オレンジ、マンダリン、レモン、ユズ ミント、ブラックカラントバッド、プチグレン オークモス、パチュリ、ムスク |
調香師 | Antoine Lie(アントワーヌ・リー) |
容量 賦香率 | 17.5ml/60ml/100ml 賦香率 48 % |
発表 | 2007年 |
テニスが好きなのですが、テニスでリフレッシュした後の爽快感とシャワーを浴びた後にも肌の近くに残る香り・・(持続する)フレッシュさと持続時間を両立したいという無理難題に挑戦しました。フレッシュな香りは、従来では持続しないことが常識でした。調香師アントワーヌは無理です、と言いましたが私は「じゃぁ、やってみましょう!」と答えました(笑)
自分のために作った香りが、皆さんにも受け入れられて驚いています。
香水って世の中には沢山あって、この香りはあのブランドのアレと似てるな・・って被るのがありますが、アエノータスと初めて出会ったとき、思ったのがこれは本当に初対面の香り・・・ということ。シトラスって香りがうっすーっていうイメージだけど、アエノータスは香料十二単の陰影シトラスです。
このシトラスを知ってしまえばもう普通のシトラスでは物足りなくなるかも。
ピュアディスタンスお土産
ピュアディスタンスのミーティングお土産です。ありがとうございます、開けてビックリしました!
社長のポートレートと一緒に家宝とさせていただきます。
フォス社長、ありがとうございました!
Puredistance(ピュアディスタンス)ジャパン通販リンク
日本国内の通販リンクです。
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